~その2~
山根基世さん作・ 「何でもする手」より、 わが子を みずからの手で殺めた 女囚を演じる、 萩原明子さん。 中村桂子さん作・ 「手」を演じる塚原ゆうきさん。 「神様は手を与えてくださった イチゴを育て ゆっくり味わうように バラを咲かせ 窓を飾るように」…… 小川洋子さん作・ 「小説に触れる」を演じる、 五味万里子さん。 「自分の小説も 見ず知らずの誰かの手に、 敬意をもって 触れられたのだろうか」…… #
by hazukihallhouse
| 2010-05-26 10:49
| *展覧会のごあんない
~その3~
上演中、俳優さんたちは一度も舞台を去ることなく、主人公になったり、脇役になったり、時には舞台装置、効果音の役をも担って、手をめぐる四百字のドラマを構築していきます。 下は、山根基世さんの書いた「何でもする手」より。イスに座るのは、わが子をその手で殺めた女囚という設定。 出久根達郎さん作・「キッス」の一場面より。新婚間もない夫が妻に、手は僕らの唇だろう、だからキスだよ、と。 俳優さんたちの実人生も、四百字の「僕らの手」となって表現されて、それぞれに、みずみずしく、演じられました。 #
by hazukihallhouse
| 2010-05-26 10:39
| *展覧会のごあんない
~その4~
又吉栄喜さん作・ 「(空)手」を演じる、 田中孝治さん(右)と、 青山義典さん。 ~沖縄では 空手を 空手とは言わずに 「手」と言う。 一つ一つの型が 心を表現している。 手にすべてを 込めている。~ 横尾忠則さん作・「宇宙の手」を演じる、杉山快俊さん(下)。 ~手が霊感に忠実に従って、手が装置になっていることが大事なのである。~ 野村万之丞さん作・「手」を演じる、加治屋章介さん。 ~三位一体の鼎(かなえ)という考え方を、両の手は私達に教えてくれるのである。何とすばらしいことではないか。 #
by hazukihallhouse
| 2010-05-26 10:31
| *展覧会のごあんない
~その5~
手というものの 大いなる力。 それは季刊「銀花」が 追いつづけた 主題でもありました。 ひたむきな演技が 観る者の心を震わせて…、 劇場と呼ぶにはあまりにも小さな場所で、 互いの息づかいを感じながら共有した濃密な演劇空間。 7人の俳優と、50人の観客と、 それを見守る壁いっぱいの161冊の季刊「銀花」がもたらした、 忘れられない一夜となりました。 そしてもうひとり、舞台をかげから見守っていたのは、演出の山下晃彦さん。 「”手”をめぐる四百字」の連載が始まったのは季刊「銀花」が百号を迎えた時。 当時の編集長・萩原薫さんも駆けつけてくださって(左)、 田原秀子さん(中央)、青戸美代子さん(右)と三代そろった編集長ユニットに お客さまから惜しみない拍手が送られました。 お見送りも果たして、すべてが終了。お客さまに支えられました、と俳優の皆さん。 この日の舞台写真はすべて竹内幸史さんによるものです。ありがとうございました! #
by hazukihallhouse
| 2010-05-26 10:28
| *展覧会のごあんない
展覧会終了後、満場のお客さまをお迎えして、青戸美代子さん(最後の銀花編集長)のお話から、朗読劇・「掌(てのひら)の宇宙」の幕が開きました。
窓のすぐ外の善福寺公園からは、こんなふうに見えています。ホール全部が、ライトを浴びたステージのように。 あたたかい拍手に包まれて、感動的なステージが終了しました。 「銀花」元編集長の田原秀子さん(中央左)と青戸美代子さん(中央右)に、俳優のみなさんから花束が贈られるというビッグサプライズも…! 詳しくはまた後日ご報告します。 みなさん、ほんとうにお疲れさまでした! 季刊「銀花」40年の軌跡展は、明日5月16日(日曜日)が最終日です…! #
by hazukihallhouse
| 2010-05-15 23:01
| *展覧会のごあんない
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