2025 嶋ゆうこさん［青の時間vol.11 / 歌曲コンサート / 歌のたたずまい 言葉のたたずまい」終了しました！

多彩な演奏活動を重ねるアンサンブル・ピアニスト小島裕子さん(右)は、共演者に寄り添う“歌うピアノ“で、岡山・東京を拠点に多くの成果を上げていらっしゃいます。また「声楽家・嶋ゆうこ」としてのお顔もお持ちで、ソロリサイタルシリーズ「青の時間(とき)」11回目の公演に、初めてこの部屋をご利用くださいました。ピアノは長女の小島礼子(あやこ)さん。母と娘の共演とは、なんとも魅力的な企画で、ずっと楽しみにしていました。終演後、やり切ったおふたりの笑顔の素敵なこと！


音楽会の前半は日本歌曲から。三好達治や團伊玖磨らによる美しい旋律とことば。それらが嶋さんによって、胸いっぱいに抱きしめるように歌われて、室内に遥かな情感が流れはじめました。嶋さんの、そのしぐさ、その表情、たたずまいの優雅さも圧倒的です。


詩の朗読も嶋さんの探究する表現のひとつ。北原白秋などをドラマティックに読む嶋さんに、日本語の持つ気高さをあらためて教えられたような。


後半では、嶋さんが精通するシューベルト、シューマンなどによるドイツ歌曲を。そして大好きな武満徹Songs。おかあさまを支える礼子さんのピアノもすばらしく、母娘で歩まれた研鑽の道のりに敬服する思いで聴きました。


嶋さんの洗練された美意識と礼子さんのみずみずしさ。おふたりのそれぞれが合わさった魅力いっぱいの音楽会にあたたかい拍手とアンコールが。


いまだ熱気の残る終演後、現実に戻って、親しいみなさまで記念の一枚。


そしてこの日、強力なサポートメンバーとして活躍されたのが、嶋さんの次女さん（後列左)と、礼子さんのご主人(右はじ)、そして嶋さんのご主人でした。嶋さんのご主人は新幹線の時間が迫って一足先にお出になられたので撮影はかないませんでしたが、この日の成功には嶋さん一家のファミリーパワーも大いに貢献しましたね。私のお手伝いもしてくださり、あらためて感謝です。みなさま、お客さま、よき歌曲の一日を、ありがとうございました！