[弦楽を楽しむ会]主宰の森上朱々子さんのピアノと、チェリスト井尻兼人さんによる演奏を、3年ぶりに聴かせていただきました。一度目はコロナの時で、親しい方だけをお招きするかたちでしたが、二度目の今回は早々に完売御礼。チェロを弾く姿を見たいというお客さまたちの要望に応えて、[弦楽を楽しむ会]共同運営者で森上さんの弟の満田恒春さんが、音響家としての発想でユニークな会場構成を考えてきてくださいました。
満田さんが用意してこられたのが、手づくりのチェロ用ステージ! 高さは市販の植木鉢で出されたとか。この前後と、そしてピアノの後ろ中央にも客席を作る試みです。
ステージに立ってご挨拶する井尻さん。森上さんとはもう9年、さまざまな場所で共演されています。
三方のお客さまに見守られるように、エルガー「愛の挨拶」からショパンへと、やわらかく甘美に進行するコンサートが始まりました。
が、後半になって次々にピアソラが繰り出されるとは知りませんでした! 高みへともつれ合うように鳴るピアノとチェロ。タンゴとクラシックが合わさった力強さ。圧巻でした!
拍手喝采の後の花束は、森上さんのおかあさまから。葉月ホールハウス管理人と同じ日の同じ八月生まれと伺ってびっくり。満田さんご夫妻も八月、葉月の生まれだそうで、ありがたいご縁を感じた、企画展の合間の、あたたかいコンサートでした。4枚目の画像は満田さんにいただきました。みなさま、ありがとうございました!