③ 2023 宮嶋淳子さん木版画展ギャラリーコンサート、終了しました！

サキソフォンの鈴木広志さんいわく、「南部鉄器のフライパンの上を歩くような」危険な日に、遠路のお客さまも含めてご予約者全員がみごとに集合、絵と音楽が織りなすダイナミックな時間を共有しました。
演奏家はみな作曲家です。淳子さんの版画がもたらす奥深い何かに自身の感覚を寄り添わせ、溶け込ませ、音でしか言えない物語をつくったような。
鈴木さんとギターの田中庸介さんは幼なじみで、今やそれぞれが実力派プロフェッショナルという間柄。田中さんはこの日バンジョーを含む4本のギターでご登場、どこか異国の情緒がにおい立つのは田中さんならでは。

チェ ジェチョルさんも20年来の音楽仲間で、韓国打楽器チャングを軸に作るメロディは深々と美しく、千変万化に打ち鳴らされる太鼓の響きには胸が震えます。
洒脱でエネルギッシュな鈴木さんのサックスも、テナーからバリトンまで艶っぽく千変万化。窓辺で耳を澄ますのが木版画家・淳子さん。
全身で音楽の波乗りを楽しむように、フルートや手作りのアフリカ楽器、アサラトまで聴かせてくれた鈴木さん。
こうして絵と音楽が合わさってふくらんで、淳子さん(中央)の個展空間は幸福な終幕を迎えました。フィナーレの興奮が冷めやらない室内で、淳子さんの版画ファンが増えたのはいうまでもありません。最後の２枚以外の美しいショットは、TAKAGI MAKIさんが撮ってくださいました。みなさま、ありがとうございました！