2021 ④ 伊澤一葉さんピアノソロ［アリアドネの音階］終了しました！

伊澤一葉さん、６年ぶり、３度目のライブは小春日和。
準備の午前、調律を確かめるように弾く伊澤さん。
右にPA濱本洋平さん。左は伊澤さんスタッフ尾高真美さん。尾高さん撮影のこの日の伊澤さんを以下よりご紹介します。
昼の回。伊澤さんは靴も靴下も脱ぎ捨てて裸足でペダルを。
６年前もそうでした、あれは夏の日のことでしたが。伊澤さんを見つめる左右いっぱいのお客さまの熱量を、天窓から冬空に逃しながらライブは進行。

お客さまと近接して弾く困難はいかばかりか。

やばいなあ。この中でいちばん不安なのは俺です。。

すごいっすね、この関係性。。言葉を失いかける伊澤さん。

一軒家ホールの管理人は裏手で身の縮む思い。でも。

終われなくなっちゃってるけどいいですか、根が暗いんです、

明るい曲ないんですけど。伊澤さんはそう言いながら、

若き日の曲を魂を振り絞るように歌ってくれるのでした。

夜の回。伊澤さんが月のように輝きます。
ピアニスト、作曲家として今をときめく東京事変に身を投じ、唯一無二の才能を発揮してやまない伊澤さんが、小さな場所でたったひとり音楽に身を捧げる姿の美しさ。
彼の内面にふれ得たと錯覚するほどスリリングな生の時間。

最後のアンコールに歌われたのは「母の光」。
６年前に聴いたきりなのに忘れていませんでした。涙もまた６年前と同じようにわいてきました。きよらかな叙情が突き刺さってくるのです。

全力を出し切った伊澤さんとみんなで乾杯の後、葉月ホールハウス管理人が無理を言って最後の一枚。絵本作家・齋藤槙さんの個展空間で演奏してもらったご縁がこの日の特別なソロにつながりました。伊澤さん、尾高さん、濱本さん、そして槙さん、電話予約に挑んで下さった皆さま、ありがとうございました！