③谷川俊太郎さんから望月通陽さんへ33の質問(撮影=深堀瑞穂)
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詩画集『せんはうたう』の企画編集をなさった谷川恵さん(右)はゆめある舎の社主としても今年は大活躍でした。 谷川俊太郎さんと作曲家でピアニストの賢作さんのソングブック『歌に恋して』(音楽之友社刊)。その表紙絵(下)を望月通陽さんが描かれたのをきっかけに『せんはうたう』は刊行され、そんな恵さんのひらめきとセンスがこの日のギャラリコンサートにもつながったのでした。 『せんはうたう』の誕生までを、俊太郎さんと望月さんのおふたりに語っていただきたい。 葉月ホールハウス管理人はただ凡庸に考えて事前にお伝えしていたのですが、本番でそれは軽やかにいなされました。さんざん話しましたものね。やめましょう! やめましょう! そしてはじまったのが俊太郎さんの33の質問。その本は我が家に2冊あります。それをやるんですか? 悪い趣味ですね(望月さん)。不意打ちしようと思って(俊太郎さん)。ええ~?ほんとうにやるんですか(望月さん)。「金、銀、鉄、アルミニウムのうちでもっとも好きなものは?」俊太郎さんの問いかけはもうスタートしているのでした。スマートこのうえない俊太郎さん。 望月さんはだいじょうぶでしょうか。。静岡のアトリエで日々制作に打ち込まれている望月さん。 きっとそこは常人にははかりしれない純度の高い空間なのだと思っています。たまさかの下界(?)で次つぎに質問を投げかけられるとは。。 それが。いつしか望月さんの返す答えがさえわたり、俊太郎さんも、「詩的なお答えですね」「うまい!」「おそれいりました!」と。賢作さんも「かなり面白い!ジャズだよ、やっぱり、望月さん!」と。当意即妙の知的な応戦、お客さまのすばやい反応。刺激的なこの日のセッションを、賢作さんは「西荻の奇跡」とも。 ライン(=線)ということばが望月さんから、 調べ、ということばが俊太郎さんから出されました。 非凡と天才、ということばもお客さまからあがりました。 そして、造形。 それらのことばを深く私たちの胸に残して、非凡と天才は、またもとの場所に帰っていかれました。
 右から谷川俊太郎さん、望月通陽さん、谷川賢作さん。絵と詩と音楽、作品とお人柄を、ありがとうございました!
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善福寺公園ほとりの一軒家
by hazukihallhouse
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