2013年11月10日。雨のち秋晴れ。
平面美術家・戸次祥子(べっき・しょうこ)さん個展。二度目の週末。 木の葉の絵のなかのギャラリーコンサート[秋の夢]のはじまりです。 音楽が聴こえてきそうな戸次さんの作品「木の朗唱」(下)。この絵さながら、三人の個性あふれる演奏家が、それぞれの木の楽器を、時にソロで、時にアンサンブルで、奏でてくださいました。 ![]() きれいな音色のヴァイオリンは、明るくチャーミングな竹島愛弓さん。竹島さんと戸次さんが高校の同級生というご縁から、すべてがはじまりました。この日のためのトリオ結成、絵と詩へのていねいなアプローチ、幅広いプログラム構成・・と、短期間でてきぱき準備をこなしてくださった竹島さん。すばらしい行動力は長いアメリカ生活の所以でしょうか? ![]() チェロは広瀬直人さん。大きな木の幹を抱くように、求める音を探るように、深く力強い音が生み出され、とくにメシアン「世の終わりのための四重奏曲」5番では会場全体が荘厳な空気に包まれました。じつは場内で湯気を出していたポットのために湿度が上がり、広瀬さんの弦は大変だったのでしたが。。申し訳なかったです、次回は気をつけます! ![]() しっとりうつくしい福島優子さんは、情感のこもったピアノ演奏をしてくださいました。坂本龍一作品のソロもすてきでした。弦とのアンサンブルは、お互いにおしゃべりを愉しんでいるようでしたね。会場の熱気と湿度で福島さんの鍵盤もじつは過酷(!)だったのですが、そうとは見せずに華麗に弾いてくださって、ほんとうにおつかれさまでした! ![]() 戸次祥子さん(中央)の手描きプログラムも、音楽をより親しみ深いものにしてくれました。戸次さんが朗読した、「木は/最後まで木でなければいけない」ではじまる辻征夫さんの名詩[木]も、胸にしみ込むようでした。 ![]() ![]() ![]() 大阪の北野高校で同級だった竹島さんと戸次さんが、それぞれに美術家と音楽家となった今、満場のお客さまの前にいっしょに並んで、ふたりで話をしてくださる時間もまた、楽しみにしていたことでした。いつものしずかな展覧会とはちがった密度の、身近で、ほほえましい一瞬が、ちいさな会場にさざなみのようにひろがってゆきました。 ![]() それぞれの道をゆく人たちが、ある日ある時を共有し合って生み出す未知の魅力は格別ですね。実感しました。 みなさま、よい時間を、ありがとうございました。終演後の笑顔の写真は、こちらへ→ 戸次祥子さん個展は今週末の17日(日)までです。お見逃しなく! ![]() ![]()
by hazukihallhouse
| 2013-11-13 23:23
| *音楽会のごあんない
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