充実の詩の時間でした。この1枚にはおさまりきれない、たくさんの詩人とお客さまが、お集まりくださいました。
才能と美貌。底知れぬ愛情と、それゆえの傷。 すべてにおいて稀有な存在であった詩人・吉原幸子さんに捧げられた時間でした。 吉原幸子さんがみずからを投じて立ち上げた「現代詩ラ・メール」のために捧げられた時間でもありました。 吉原幸子さん没後10年、「現代詩ラ・メール」創刊30年。1日前の6月28日は吉原幸子さんのお誕生日。 そんな節目の季節の開催でした。 「こんなにかわいらしい人、いるかしら。吉原さんを見て、そう思ったの」 新川和江さん(中央右)のやわらかさが会場を包み込み、なつかしい笑みが、さざ波のようにひろがります。 吉原幸子さんとともに「現代詩ラ・メール」を牽引された新川和江さん。思い出は限りなく、お親しい新藤涼子さん(左隣)と詩人同士の当意即妙のおしゃべりを楽しまれるように、吉原幸子さんとの深い絆を、優しいユーモアいっぱいに語ってくださいました。 最後には、えこし会のメンバーのみなさんによる詩の朗読。この会場のきっとどこかにいるはずの、吉原幸子さんの耳元に届けたい、三人の若者たちによるまっすぐな声とことばは、そんな熱意に支えられているようでした。 幼い可愛いわが子[J]に向けた吉原幸子さんの数々の名篇は、痛いほどの優しさにみちた、母から子へのことばです。 今回この草稿のかたわらに展示された[J]こと純さんと幸子さん親子の公園でのワンショット(左)はとても素敵でした。 その場面から半世紀。たくさんのことがありました。純さんにしかわからない、たくさんのこともありました。 その純さん(中央)を囲んで、企画した元ラ・メール編集者、棚沢永子さん(手前)と、思潮社の藤井一乃さんとの、草稿展最終日の1枚を撮りました。白石かずこさんも駆けつけてくださった昨夜の楽しいにぎやかなパーティが遠い日のように感じられる、しずかな日曜の昼下がりでした。みなさま、おつかれさまでした。ありがとうございました! (棚沢永子さんは、鈴木ユリイカさん責任編集『something』に、ラ・メール物語ともいうべき好エッセイを連載中です!)。 それから最後に。パーティのお料理が好評でした。鎌田規子さん(中央)のセンスが光るケイタリングです。 おしゃれで食べやすくて美味しくて。またぜひお願いしたいと思っています!
by hazukihallhouse
| 2013-07-03 18:03
| *詩の会のごあんない
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