吉原幸子さん草稿展がはじまっています。ポスターデザインは伊勢功治さん。
先週6月22日(土)には、展示空間に多くのお客さまをお迎えして、第1回目のトークイベントがひらかれました。 棚沢永子さん(左)、思潮社の藤井一乃さん(中央)、そして吉原純さんによる丁寧な企画は、「吉原幸子の詩を聴く~誕生日記念朗読会」を西荻窪「数寄和」にて今週28日(金)に開催(詳細⇒)、さらに、新川和江さんらをお迎えする第2回目トークイベントをふたたび葉月ホールハウスにて29日(土)に開催、と連動してゆきます。 第1回目のゲストは詩人の鈴木ユリイカさん。[吉原さんと私]についてお話しくださるこの少し前に、ユリイカさんは段差を踏み外され、腰を打たれてしまいました。おつらかったでしょうにユリイカさんはお優しく、会場の不手際を責めることなく、吉原さんの詩の風と木のこと、愛と憎しみ、ぎざぎざのことなどを、朗読とともに力強く聞かせてくださいました。 長崎からいらしてくださった詩人の高塚かず子さんは、吉原幸子さんのお宅で書生として過ごされた若き日の思い出を、ひとつひとつひもといてゆかれました。「限りなく優しいひとでした」。少女のように澄んだ声で万感込めて語る高塚さんは、吉原さんのひとり息子の純さんもまた、それは心優しい幼な子であったことをよくご存じです。 その純さんが今、高塚さんにうながされて、幸子さんの詩を朗読なさいます。ところが純さん、島と鳥を読み間違えてやり直しです。そこがなんともよいのでした…! 十年前、吉原幸子さんの密葬の日、「おまへにあげよう/ゆるしておくれ こんなに痛いいのちを」と書いた幸子さんの「あたらしいいのちに」を、純さんは初めて朗読なさったと聞きました。 その純さんとは姉弟のような仲良しにお見受けする棚沢永子さん(左)は、1983年、思潮社編集部の新人として「現代詩ラ・メール」創刊に参加、その後、終刊までの十年間、新川和江さんとともに「ラ・メール」編集人であった吉原幸子さんを支える編集者として、尽力されました。詩に身を捧げた吉原幸子さんの素顔の魅力。その優しさ厳しさ、純粋さ…。 その魅力を共有する親しい詩人のかたがたと一緒に、記念の一枚を撮りました。みなさま、ありがとうございました…!
by hazukihallhouse
| 2013-06-24 23:25
| *詩の会のごあんない
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