つまびく的場裕子(まとばゆうこ)さん。
たたく入野智恵(いりのともえ)ターラさん。 ヴィーナーという弦楽器とムリダンガムという両面太鼓。 どちらもはじめて見て聴く、南インドの伝統楽器です。 サリー姿もあでやかに、満場のお客さまへ、始まりのごあいさつ。 数少ない南インド音楽専門家としてのオーラが、はなやかな桜の絵のもと、会場いっぱいにひろがります。 的場裕子さんのていねいな解説をはさみながら、ライブはスタート。 民族音楽学の泰斗・故小泉文夫氏に師事された的場さんは、芸大卒業後、インド留学。 その後、長きにわたってヴィーナーの演奏と研究に情熱を注いていらっしゃいます。 7本の弦が慎重にたくみにあやつられて、 神への信仰、人びとの恋愛模様が、19世紀南インドの譜面と即興で、繊細に美しく、奏でられてゆきます。 的場さんの旋律を支える入野さんのムリダンガムも、未知のインドへの誘い水でした。 その音とリズムが、まるで入野さんの体内から発せられているような、 そんなここちよい錯覚につつまれた瞬間もありました。入野さんは、楽士、役者として、 竹楽器、サンスクリット古典劇の世界などでも、力を発揮していらっしゃいます。 永遠の時をきざむような、息の合った幻想的なアンサンブルに、 葉月ホールハウスが、ゆっくりと、刻々と、南インドの小宇宙になってゆくのでした。。 演奏を見守ってくれていたのは日本画家・横尾英子さん(左)のすばらしい桜の絵。 桜の花にも南インド音楽にも、はるかな時間がやどっています。 流れる時間のその一瞬を、音楽と絵とお客さまたちが、素敵なかたちにしてつなぎとめてくれました。 みなさま、ありがとうございました! そしてもうひとつ御礼を。 グランドピアノを持ちあげて奥へ移動するという大仕事を、この日、横尾英子さんのご友人やお客さまが、 快くお手伝いくださって、ぶじ一日を終えることができました。大変でしたね。もうしません(^_^;)。 ほんとうにありがとうございました!
by hazukihallhouse
| 2013-04-29 11:54
| *音楽会のごあんない
|
カテゴリ
検索
最新の記事
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||