水引き草、萩、白式部、玉すだれ…。
ホール入り口の植え込みに、今年もまた、秋草が咲き、実を結びました。 澄み渡る秋気のなか、あるご一族の七回忌ご法要が、ホールにておこなわれました。 晩年お部屋に飾られていたという小倉遊亀の日本画を天窓の下に掲げ、 ご遺影やお位牌、香炉やキャンドルライトがグランドピアノの上に配置されると、 故人のお人柄にふさわしい、優しいたたずまいの祭壇が出来上がりました。 いつもかたわらに置いておかれた仏像と、新潟から届いた香り高い百合の花。 その名はオリエンタル・リリーと総称され、日本の山百合や鹿の子百合などを元に交配された品種と伺いました。 おもてなしは、京都・三友居のお弁当で。 秋の素材が詰められたお料理は繊細で味わい深く、ご好評をいただきました。 故人に捧げるピアノと歌の演奏や、故人との思い出をお一人ずつ語るスピーチなど、 たいせつな人を偲ぶ夕べは、秋の夜長のともし灯のように、 ご列席のみなさまの心の奥を照らしてゆきました。
by hazukihallhouse
| 2011-10-11 15:18
| *サロンのごあんない
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