1970年の季刊「銀花」創刊以来、すべての表紙デザインに絶大な力を尽くされた、日本を代表するグラフィックデザイナー杉浦康平さんが、5月15日の土曜日の昼下がり、お忙しい合間をぬっていらしてくださいました。
すがすがしく美しい161通りの表紙の前で、「銀花」の幸福な40年間を物語る、またとない一枚となりました…! 「静止した無表情な瞬間でなく、動的な揺らめく時空を、生き生きとした表情を生みつづけること、これが『銀花』の表紙の主題であった」…と、杉浦さんは「銀花」への思考と試行について、ご自身の思いを綴られています。その思いをかみしめるように、1号1号、表紙のたたずまいを見て回られる杉浦さん。奥さまの加賀谷祥子さん(下の写真、右はじ)、「杉浦康平プラスアイズ」スタッフの新保韻香さん(上の写真、左はじ)、青戸美代子さん(「銀花」最後の編集長。上の写真、杉浦さんの左隣り)、そして教え子のみなさん方を交えて往時の思い出話にも花が咲き、季刊「銀花」の軌跡展にふさわしい、馥郁たる時間が流れていきました。 杉浦康平さん同様、すべての「銀花」に比類のない力を発揮された方に、写真家の小林庸浩(つねひろ)さんがいらっしゃいます。 小林さんは、土曜日の朝、おひとりで、開けたばかりのホールに入っていらっしゃいました。 ひょうひょうとした身のこなしに、それが「銀花」を支えた熟達の写真家・小林庸浩さんであると気づくまでに時間がかかり、お姿の写真を撮りそびれました。写真家に携帯カメラを向けるというのも勇気のいることではあります。 というわけで、小林さんの手になる、「銀花」のきわだつ美しさの一枚を以下に。「銀花」表紙づくしの絶景です。
by hazukihallhouse
| 2010-05-26 11:03
| *展覧会のごあんない
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