カテゴリ:*詩の会のごあんない( 38 )

②谷川俊太郎さん、八木幹夫さん、辻憲さんギャラリートークのご報告[撮影=深堀瑞穂]

谷川俊太郎さん(中央)をはじめてのゲストにお迎えしてはじまった[続続・辻征夫の肖像]。
辻征夫さんの詩はエレガントであったと谷川さんは語られました。そして純度が高かったとも。
この日の座談会も、それはエレガントで純度の高い、またとない詩の時間となりました。
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はじまりは「野菜畑のソクラテス」などで知られる詩人の八木幹夫さん(右)の『余白の時間──辻征夫さんの思い出』でした。鈴木創さん(右中)のシマウマ書房が昨秋限定出版。戸次祥子さん(右下)の葉っぱのコラージュで装幀されたシックでコンパクトなこの本はしずかな話題を呼び、「ありがとう。胸が熱くなりました。あらためて辻さんの人柄と詩に。そして八木さんの間然するところのない辻さんの描き方に」という谷川俊太郎さんのことばがあらたに帯文として添えられました。

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この日の構成は八木幹夫さんが綿密に準備され、辻征夫さんが自作を朗読されている肉声もCDから流れました。地の底から響いてくるようなその調べ。特に「電車と霙の雑木林」には胸が震えました。音源は谷川俊太郎さんがアメリカ人出版者と共に作られた「日本現代詩の六人」。俊太郎さん、辻征夫さん、そして永瀬清子さん、石垣りんさん、まどみちおさん、伊藤比呂美さん、それぞれの詩作品と、自声による朗読と英訳が盛り込まれた、すばらしいブックレットです。

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「辻征夫の肖像」をテーマに語られたこの日のことばのさまざまは、この一枚の写真にも刻まれてはいないでしょうか。
そのポエジー、その飄々、ユーモア、抒情、苦み、哀しみ…。今から16年前の1997年に前橋文学館で開催された、第4回萩原朔太郎賞受賞記念の辻征夫展のポスターです。亡くなられる3年前の、辻征夫さんの肖像です。
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辻征夫さんの「まつおかさんの家」に六歳の弟として登場する辻憲さん(左)デッサン展は、この日が最終日で、俊太郎さんもゆっくり作品を見ていってくださいました。俊太郎さんの息子さんで作曲家の谷川賢作さん、新刊の『せんはうたう』でご一緒なさった美術家の望月通陽さん。おふたりとは音楽会や展覧会でご縁がある葉月ホールハウスです。そんなせいか「はじめてきた気がしません」と俊太郎さんはこの日みなさんに語ってくださいました。

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辻征夫さんの「突然の別れの日に」と共鳴するような俊太郎さんの作品に、ぼくもういきゃなきゃなんない、ではじまる「さようなら」があります。それに賢作さんがえもいわれぬせつないピアノメロディをつけ、まこりんさんの歌、大坪寛彦さんのリコーダーで一昨年の葉月ホールハウスでも奏でられ(左=現代詩を歌うバンドDiVa)、この日もCDで俊太郎さんが私たちに聴かせてくださいました。聴き入りました。「ぐっときますね」と八木幹夫さん。ほんとうに。。

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そしてサイン会も終わり、最後に残ったお客さまたちと記念の一枚。
みなさま、ありがとうございました!
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by hazukihallhouse | 2013-05-22 18:54 | *詩の会のごあんない

①谷川俊太郎さん、八木幹夫さん、辻憲さんギャラリートーク、ぶじ終了しました!

中央で頬杖をつくのは谷川俊太郎さん。その右に八木幹夫さん。
おふたりの詩人をお迎えしてはじまった辻憲さんデッサン展ギャラリートーク。
辻征夫さんの詩の魅力のそのひみつを、親しかったおふたりが、解き明かしてゆくのです。
みなで耳を澄ませました。すばらしい詩の時間。エレガントでした。
みなさまありがとうございました。後日、深堀瑞穂さんの写真でまたご報告させていただきます。
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by hazukihallhouse | 2013-05-19 20:37 | *詩の会のごあんない

井川博年さん、中上哲夫さん、辻憲さん、ギャラリートークのご報告

詩人の井川博年さん(右)と中上哲夫さん(中央)をお迎えして、画家・辻憲さん(左)のお兄さん、辻征夫さんをめぐるギャラリートークが始まりました。親しく交わった詩友としてのお二人が繰り出す辻征夫さんとの若き日のエピソードは次から次へと尽きることなくはずみます。「こたつに入ってしゃべっているみたいになってきたねえ(笑)」と辻憲さん。
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思潮社の現代詩文庫に載る辻征夫さんの若き日の肖像。その詩の魅力はもちろんのこと、高潔で優しく、ユーモアのあるお人柄に多くの人が心を奪われ、今もこうして、尊敬と愛情の念をもって語られつづけ、私たちの胸を打ちます。
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不思議な何かをひょいと見つけてしまう目と心が辻征夫さんにはあったといいます。
弟・辻憲さんの絵のもとに集う、親しい人たちによるこのひとこまを、天窓の上のどこかから、ひょいと見つけてくれていたりして。。。
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最後までいらしたみなさまで記念の一枚を撮りました。雨のなか、みなさまありがとうございました。
左はじは詩人の八木幹夫さん。来週5月19日()に、詩人の谷川俊太郎さんと辻憲さんと共に、辻征夫さんをめぐるギャラリートーク第2回目「余白の時間」にご出演くださいます。申し訳ございませんがお席は完売しております。
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by hazukihallhouse | 2013-05-11 19:25 | *詩の会のごあんない

2013・辻憲デッサン展ギャラリートーク2日目は定員に達しました。

2013年5月19日()開催の、辻憲デッサン展ギャラリートーク【続続 辻征夫の肖像】2日目、
[余白の時間~谷川俊太郎+八木幹夫+辻憲]は定員に達しました。ありがとうございました。
1日目[遊んだ時間~井川博年+中上哲夫+辻憲]には残席がございます。お待ちしております。
詳細⇒click!

写真は詩人・八木幹夫さんの著作『余白の時間~辻征夫さんの思い出』。
詩人同士という枠を超えて親交した辻征夫さんとの個人的なエピソードや辻さんの詩への解釈など、
八木さんならではの思いと記録に満ちた一冊です。(発行=シマウマ書房。装幀=戸次祥子さん)
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by hazukihallhouse | 2013-05-03 16:39 | *詩の会のごあんない

白石かずこさんと市川樹里さん

よく来てくださる市川樹里さん(右)から、
詩人の白石かずこさんが叔母さまと聞いて驚いたのは昨年のことでした。
そしてきょう、お約束どおり、おふたりそろって、春浅い善福寺公園を抜けてやってきてくださいました。
日本を代表する現代詩人のおひとりである白石かずこさん。そのたたずまい、ことばの魅力は圧倒的です。
白石さんの詩の調べと、娘さんの現代絵画と、姪の樹里さんのジャズピアノと…。
そんなすべてがこの場所でひとつになれる日があったなら…。
「すてきなところですね」と歌うように何度も優しく言ってくださった白石かずこさん。
ありがとうございます。またお会いできますように…!
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by hazukihallhouse | 2013-02-17 17:41 | *詩の会のごあんない

Reading&Talk [ナノポエトリーとマクロポエトリー]のご報告

秋深い11月の休日、夕刻からの詩の会は、男声三人による自作の朗読から始まりました。

現代詩の翻訳家として知られるジェフリー・アングルスさん(左)は、やさしく語りかけるように、
句集『六十億本の回転する曲がつた棒』で注目される関悦史さん(右)は、まっすぐな迫力で、
そしてジェフリーさんによる翻訳詩もある企画の田中庸介さん(下)は、朗々と歌うように・・・。
それぞれの実人生をにじませて読む詩句は、それぞれの音となって聴くものの胸に響きます。

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話題の関悦史さんには衛星放送局の取材も。その存在感、ことばの気迫は圧倒的です。

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後半は鼎談。詩作と句作をめぐって力を込めて発言し合う三人に聴き入るお客さまたち。

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鼎談の余韻が残るなか、
最後にお親しい方々とご一緒に記念の一枚を撮りました。みなさま、おつかれさまでした!
前列左から二人目は俳人で翻訳家の宮下恵美子さん。
右隣は今回のパンフレットをデザインしてくださったgallery cadoccoの原田史子さん。
みなさま、ありがとうございました。

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by hazukihallhouse | 2012-11-13 13:20 | *詩の会のごあんない

Reading&Talk[ナノポエトリーとマクロポエトリー]いよいよ今週土曜日となりました!

伊藤比呂美さんの訳詩集[Killing Kanoko]などで知られる
翻訳家で詩人のジェフリー・アングルスさんがアメリカから来日中です。
滞在中は現代詩のためのスケジュールで埋め尽くされているジェフリーさんですが、
今週末の11月10日()、葉月ホールハウスにはじめてご登場くださいます!

トークのお相手のひとりは翻訳を通じて旧知の仲の詩人の田中庸介さん。
東京大学の生物の研究者というもうひとつの顔をもつ田中庸介さんは、
3年前、葉月ホールハウスの展覧会にふらりと見えてからのご縁で、
その場でピアノをさらさらと弾いていかれた記憶は今も鮮明です。
ジェフリーさんもピアノの名手とか…?土曜日はおふたりの生演奏も…?と期待しています。

そしてもうおひとりは、田中庸介さんのお誘いに快く応じてくださった、話題の俳人・関悦史さん。
関さんの句集『六十億本の回転する曲がった棒』(右下)を発行元の邑書林さんがお贈りくださいました。
「家壊しつ春三日月の上がりくる」(うるはしき日々)「年暮れてわが子のごとく祖母逝かしむ」(介護)
震災。看取り。詠まれる“日常”の切実に、胸ぐらをつかまれるような思いです。関さん、お待ちしております。

参加お申込みは、葉月ホールハウスまでお早目にお願いいたします。詳細→
03-5310-3546 または hhh@hazukihh.com

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by hazukihallhouse | 2012-11-08 11:54 | *詩の会のごあんない

Reading&Talk [ナノポエトリーとマクロポエトリー]のごあんない

詩人の田中庸介さんが、
来月にひらかれる詩の会の打ち合わせに見えました。

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出演のジェフリー・アングルスさん、関悦史さん、そして田中庸介さんのお三人が
なんとも絶妙に切り取られて登場するポスターも仕上がり間近です!
似顔切り絵はチャンキー松本さん、デザインはgallery cadoccoさん。
詳細は葉月ホールハウスHP [poetry] へ→

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by hazukihallhouse | 2012-10-10 20:36 | *詩の会のごあんない

「ファティマ~青の女神へ 新井豊美に届ける声」のご報告~その2

新井豊美さんを偲ぶ詩の時間を、
イラストレーターの尾関裕隆さんが素敵に撮影してくださっていました。
新井さんの詩と自作の詩を朗読する詩人のみなさんのポートレイトです。
お願いして送っていただきました。

ゲストの吉田文憲さん(左)と高貝弘也さん。新井さんの詩をめぐる対談と朗読です。

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ゲストの鳥居万由実さん(下)は、2年前、
新井さんが葉月ホールハウスにて[詩の女子トーク]をなさった時にも出演されました。

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ゲストの中本道代さん(右)、
その下に、司会をつとめられた野木京子さん(左)と、
絵もよくなさった新井さんの銅版画をご自宅から持参くださった陶原葵さんのお二人。
左上から、はんなさん、香月ゆかしさん、高平よしあきさん。

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そして、この会のために尽力なさった尾関忍さん。
新井さんとの出会いから生まれた処女詩集『約束』(右)のイラストは、尾関裕隆さんによるものです。

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最後に、阿部薫子さん(左)が作曲された、新井さんの詩篇「ここでわたしよ、少しの間」が、
加藤睦さんのピアノ演奏と合唱によって、心を込めて披露されました。

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心からのことばが声になって、新井さんに捧げられ、届けられた、すばらしい一日でした。
みなさま、ありがとうございました。

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by hazukihallhouse | 2012-09-07 19:06 | *詩の会のごあんない

「ファティマ~青の女神へ 新井豊美に届ける声」のご報告~その1

詩人の新井豊美さんを偲ぶ詩の会が、親しかった詩人の皆さま、荻窪の詩の教室の皆さまによってひらかれました。
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詩集「夜のくだもの」(高見順賞)、詩文集「シチリア幻想行」など、新井さんの鮮烈な作品は生きつづけます。
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追悼詩の朗読、吉田文憲さんと高貝弘也さんによる対談、そして阿部薫子さん作曲の歌とピアノ…。
心を込めたそれぞれが、新井豊美さんに捧げられ、新井さんからの合図のように、激しい雨が天窓を叩きました。
最後に新井さんのお嬢さまが、お母さまのことについて、しずかに語ってくださいました。
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「シチリア幻想行」をイメージしたみごとなお料理が鎌田規子さんによって整えられ、
懇親会は新井さんの思い出にみちてすすみました。

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最後までいらした皆さまでの一枚です。皆さま、ありがとうございました。
詩人の林浩平さん(後列右端)が早速ご自身のブログにご紹介くださっています。
そして会を取りまとめられた、思潮社の藤井一乃さん(後列左端)、
尾関忍さん(一人おいて隣)、おつかれさまでした!
尾関さんはつい先日、詩集『約束』を思潮社から出版され、
詩の先生であった新井豊美さんとの約束を果たされたばかりです。

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by hazukihallhouse | 2012-09-03 11:54 | *詩の会のごあんない