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*季刊「銀花」40年の軌跡展によせる朗読劇~[掌(てのひら)の宇宙]~稽古二日目

通し稽古が、すばらしい出来ばえで終了しました。
みなさん会心の笑みですね…! おつかれさまでした…!
四百字のドラマに対するひたむきな考察と理解、そして誠実な表現に脱帽です。感動しました。
語り、ダンス、パントマイム、日舞にピアノ、歌ときどき絶叫(?)……あれこれ満載の小舞台が、混乱や過剰を生むことなく、小さなスペースをものともせずに、心地よいテンポで展開します。小さなスペースだからこそ、演者の生の感情がじかに伝わり、気持ちが動くのかもしれません。
演者自身の「四百字」も、それぞれの実人生として語られて、これがまた、まっすぐに、聴くものの胸の底に落ちてくるのでした。
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演出家の山下晃彦さんは、狂言師の野村万之丞さんに師事していらっしゃいました。が、才気あふれる不世出の人であった野村さんは、'04年に急逝。亡き師の「"手"をめぐる四百字」は、山下さんの万感の思いを込めて、舞台の最後に演じられます。
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下の写真は、まるで山下さんや俳優さんたちが、誰かに怒られている(?)図のように見えますが、どうぞ誤解のなきように。左に立つのは「銀花」元編集長の田原秀子さん。連日こまやかなお心づかいで、青戸編集長とともに、展覧会を切り盛りしてくださっています。一昨年初演の「掌(てのひら)の宇宙」を、すでにご覧になっている田原さんは、本日の通し稽古の仕上がりにも再度感動、今回はじめて観賞されたフリー編集者の成合明子さん(右隣り)に、新鮮な感想を述べてもらっているところです。そのお話に耳を傾けるみなさんが、あまりにも礼儀正しくていらっしゃるので、こんな一枚になりました。
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by hazukihallhouse | 2010-05-13 09:20 | *展覧会のごあんない

*季刊「銀花」40年の軌跡展によせて上演される朗読劇・[掌(てのひら)の宇宙]」について

季刊「銀花」から生まれた単行本「"手"をめぐる四百字」。
このなかから、時実新子さん、浅田次郎さん、藤原新也さん、赤瀬川原平さん、野坂徹夫さん、山根基世さん、小川洋子さん、出久根達郎さん、中村桂子さん、又吉栄喜さん、横尾忠則さん、野村万之丞さん(以上、上演順)が執筆された肉筆原稿をもとに、5月15日の夜、展覧会終了後の葉月ホールハウスにて、7人の俳優さんたちが、その声とからだで表現する朗読劇を演じてくださることになりました。(お席は完売しております)。
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そもそもは一昨年の春、劇団ひまわり第43期研究科卒業記念感謝公演として上演され、好評を博したステージです。今回、演出家の山下晃彦さんのご尽力により、再演が快諾されました。
四百字分の人生を演じてくださるのは、左から、田中孝治さん、(後列)青山義典さん、五味万里子さん、加治屋章介さん、荻原明子さん、前列左から、杉山快俊さん、塚原ゆうきさん。今回の展覧会にあわせて急きょユニットを再編成、善福寺公園に集合してくださいました。
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稽古のあとでも、皆さん、さすがのパワーです。
後列中央左が演出の山下晃彦さん、後列中央右がステージングの近藤大介さん。
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決して広くはない空間です。このなかで、どんな世界が生み出されるのか、四百字のエッセイや小説が、どんな芝居となって立ち上がるのか、楽しみです!
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by hazukihallhouse | 2010-05-12 12:09 | *展覧会のごあんない

*季刊「銀花」40年の軌跡展・初日に行われた山根基世さんによる朗読会~その1~

季刊「銀花」は、”手”の復権をうたった雑誌でした。
その思いで第100号から「”手”をめぐる四百字」の連載を開始、
手をテーマに綴られた作家や詩人、美術家などの肉筆原稿をそのままのかたちで掲載し、話題を呼びました。
連載はその後12年におよび、やがて一冊の単行本としてまとまりました。
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この一冊をもとにして、展覧会の初日、
元NHKアナウンサーで、現在は「ことばの杜」代表の山根基世さんにおいでいただき、
山根さんご自身がお選びになった13篇の「四百字」を朗読していただくことになりました。

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今回特別展示の
式場庶謳子さんの
青い版画の下で
お読みくださる予定です。
版画の名は、
「土笛を吹く古代のヒト」。
by hazukihallhouse | 2010-05-04 09:38 | *展覧会のごあんない

*季刊「銀花」40年の軌跡展・初日に行われた山根基世さんによる朗読会~その2~

気持のよい五月の黄昏時、山根基世さんの朗読会をめざして、お客さまが一人また一人とお集まりくださいました。

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みなさまにはいったんお外に出ていただいて、15分のあいだに50客のイスを並べるという暴挙に出ましたが、文化出版局のスタッフの方々、そしてお客さまとしておいでくださったみなさままでが、てきぱきとお手伝いくださって、あっというまに展覧会場がホールに姿を変えました。片柳ご夫妻には特に感謝申し上げます。ありがとうございました!

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山根基世さんは今回あえてマイクを使わずに語りの魅力を存分に聴かせてくださいました。
四百字の世界が一篇ずつ、すぐそこで、山根さんの深い声にのって、立ち上がります。50人の聴き手は、一心に耳をそばだてて、ていねいな語りの宇宙に入っていきます。あたたかい、ぜいたくな時間が、こうして流れてゆきました。
気がつけば、そのお姿の撮影をすっかり失念!下の写真は朗読会のあと、「銀花」最後の編集長・青戸美代子さんのインタビューに応じてくださる山根さん(黒いお洋服)の、はるかに遠い(!)お姿です。

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お客さまをお見送りしたあと、山根さんを囲み、スタッフ一同、西荻窪の中華料理屋さんでお疲れさまのお夕飯をご一緒したのですが、その時もおしゃべりに夢中になり、写真のことは忘れてしまいました。残念!それにしても、山根さんの語りの魅力は、そのお声の鍛錬ももちろんのことではありましょうが、山根さんのゆたかなお人柄によるものだということを実感しました。山根さん、ありがとうございました。またおいでくださるのを心待ちにしております。
by hazukihallhouse | 2010-05-04 09:11 | *展覧会のごあんない

*「銀花」バックナンバーの数に限りが出てきています。

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この美しい40年前の創刊号も、もう手に入りません…。開催3日目で9号までのすべてが売れてしまいました。



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予想を超えるお客さまが、銀花を手に取り、大切な玉手箱をあけるように、ていねいに読んでいってくださっています。
そしてお買い求めくださっています。10号以降のものも残り少なくなってきました。売り切れてしまった号もあります。
号数の若いものは文化出版局からすべて葉月ホールハウスにお預かりしていますので、これが最後の販売となります。どうぞお見逃しのないように、お早めにおいでくださいますようご案内いたします。
by hazukihallhouse | 2010-05-02 10:48 | *展覧会のごあんない

*季刊「銀花」40年の軌跡展・前夜

429日のオープンを前に、文化出版局のみなさんが、真剣なまなざしと手さばきで、展示作業に入ります。
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左に見える額の中身は、
「銀花」の人気連載だった「゛手゜をめぐる四百字」に掲載された肉筆原稿。
永六輔さん、加島祥造さん、田辺聖子さん、志村ふくみさん、筑紫哲也さん、石牟礼道子さん…、
手書き文字がもたらす、書き手の心模様や息づかいが、ホールに立ち込めていくようです…。

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「銀花」最後の編集長の青戸美代子さんが電話で打ち合わせ中。


終刊号で特集して反響を呼んだ新潟在住の版画家、式場庶謳子さんの大作も、
今回、青戸さんの熱意のおかげで特別に搬入されました。
展覧できる機会の少ない式場さんの作品です。
それが6点も展示させていただけることになりました。ほんとうにありがとうございます。
青戸さんのうしろにあるのは、
「温かく絶対的なるもの=母」と子を描いた「何が見える?」という題名の作品。
「銀花」最終号の記事とあわせて、ぜひともご覧になってください。
80歳を超えた作家の奥深くダイナミックなエネルギーに圧倒されます。
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作業終了。残った四人で記念撮影。
左はじは青戸さん。
「銀花」40年、161冊の「銀花」を手に取って、「銀花」の幸せな歩みを辿っていただけたら…、
「銀花」の大切にした心を感じ取っていただけたら…とおっしゃいます。
右はじは、元「銀花」編集長の田原秀子さん。
展覧会初日のあとに行われる元NHKアナウンサー山根基世さんの朗読会を
企画立案してくださいました。
おかげさまで当日は限定40人を超えたお客さまがお見えくださる予定です。
中央のお二人は、文化出版局・雑誌課の、三橋慶子さん(右)と信太萌さん。
杉浦康平氏デザインの表紙パネル全161冊ぶんを、
壁いっぱいに、あざやかに展示してくださいました。壮観です。

詳しくはまたご報告いたします。では会場でお会いしましょう…!
会期29日から516日まで。10日から14日は休廊です。
by hazukihallhouse | 2010-04-29 01:27 | *展覧会のごあんない

*~季刊「銀花」40年の軌跡展~のごあんない

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by hazukihallhouse | 2010-04-12 12:35 | *展覧会のごあんない

*季刊「銀花」最後の編集長から展覧会に寄せてメッセージをいただきました。

季刊「銀花」について

文:青戸美代子・あおとみよこ (季刊「銀花」最後の編集長)

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[最終号となった第161号の表紙]



季刊「銀花」は、一九七〇年に創刊されました。
その編集後記には、「どの記事も全部むだで、全部役立つ雑誌を作りたい。
そして型破りの雑誌を作りたい」と記しています。
ファッションを主にした婦人雑誌を、多く刊行している文化出版局にあって、
性差も年齢も超えて、心豊かな人生を送りたいと願う人々に楽しんでいただく雑誌を、目指したのです。

心豊かな人生とは、一様ではありません。
美術や工芸品に親しむ方もいれば、文学や書の世界に心を遊ばせる人もいます。
各地を旅し、その土地ならではの美味に舌鼓を打つこともあれば、
名所旧跡とは異なる、その土地の歴史や風土に触れたいと願う人もいることでしょう。
この雑誌が、さまざまな趣味の真剣な三昧境に遊ぶことの一助になればと願って、編集を続けました。

私たちは、歳月に磨かれた美しい手仕事や美術品を求め、
風土に根ざす人々の暮らしを訪ねて、
日本各地を、時にはアジアにまで足をのばして歩きました。
何より、誇りを胸にしてひたむきに生きる人々に直に向き合い、
その息づかいを誌面に反映させたいと願いました。

自然が織りなす美しい光景や、厳しい自然の摂理を描き出すような写真を積極的に掲載もしました。
そこには、純粋な感動と共に、“エコ”などという流行語に躍らされることのない、
学ぶべき人間の生き方が透けて見えるからです。

「銀花」は、“人間の手”の復権を謳った雑誌です。
そして、人間そのものが持つ、計り知れない底力を表現したいと考えて編集してきました。
「こんな日本人がいるのだ」「こんな日本がある」ということを、美しい写真と意を尽くした文章で表現し、構成する。
インターネット全盛の時代にあって、雑誌という媒体でこそそれが生かされると信じて歩を進めてきました。

創刊41年目を迎えた矢先の“休刊”は、誠に残念でなりませんが、ある作家がこんな風に表現してくれました。
「『銀花号』という船が大航海を終えて母港に帰港するのです。
各地で様々な人々に出会い、お金では得られない宝物を満載しての旅でした。
途中で座礁することなく、無事に帰港できたことは、この時代にあって希有で誠に幸せなことでした」と。
私たちも、静かにその帆を下ろしたいと思っています。

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季刊「銀花」の表紙と背表紙を一冊にまとめた特装版
 ~表紙デザイン=杉浦康平  写真=小林庸浩~
by hazukihallhouse | 2010-04-12 12:00 | *展覧会のごあんない

*立教大学写真部「霜月展」オープンの日

善福寺公園のイチョウの大木が黄金色に染まりました。
右の三角屋根の1階が会場の葉月ホールハウスです。
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朝。窓に映りこむ秋の木々。
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留学生のウイリアムがポーズを決めてくれました。
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by hazukihallhouse | 2009-12-16 14:31 | *展覧会のごあんない

*「霜月展」準備の合間に…。

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          Williamさん
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mutsumiさん

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by hazukihallhouse | 2009-12-15 15:19 | *展覧会のごあんない