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⑪[私と糸と針〜ひたすらなつみかさねのきせき展]イベント終了のご報告(撮影=深堀瑞穂)

10月11日のイベント1日目は、
[桃の花オーケストラ]の即興演奏から始まりました。
左から、ピアニストの豊嶋裕子さん、ヴァイオリニストの福森隆さん、
そしてリーダーでベーシストの井上眞さん。
鹿児島・しょうぶ学園施設長の福森伸さんのコンダクトのもと(右中)、
偶然と混沌のラプソディが、おとなの洗練をもって奏でられました。
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2部のゲストには、
人気ファッションブランド・ミナペルホネンの皆川明さん(左)をお招きし、
しょうぶ学園の園生のみなさんによる刺繍作品づくり[ヌイ・プロジェクト]について、
福森順子さん(しょうぶ学園副施設長)と福森伸さんご夫妻とともに、語り合っていただきました。
ヌイの刺繍がほどこされた皆川さんプレゼントの白いシャツを着こなす福森伸さん(下)。

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進行役は文化出版局の青戸美代子さん(右)にお願いしました。
近刊『糸と針BOOK』や、4年前、惜しまれつつ40年の歴史に幕を閉じた『季刊銀花』で、
しょうぶ学園[ヌイ・プロジェクト]の驚くべき魅力を記事にした編集長としてのご縁です。
お似合いのシャツは、もちろんヌイ・プロジェクトの作品です!
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知的障がいのある園生のみなさんとの作業の苦楽を、
現場での実感を込めて語られる、[ヌイ・プロジェクト]の立役者でもある福森順子さん。
難題を蹴散らすようにユーモアたっぷりに本質を語られる福森伸さん。
お二人のセンスと絶妙なコンビネーションがしょうぶ学園の奇跡を生んだことは間違いありませんね!
スーパーしろうとです。不安でした。あまのじゃく的です。一匹オオカミです。
福森伸さんの明解な発言に、長い道のりの思索の軌跡がにじむようです。
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もののいのちが、よろこびが、伝わってくるんです。
ものをつくる心持ちが、得られるんです。
どうしたらこんなに自由な心になれるのだろう。
皆川さんは園生のみなさんの作品への思いをしずかに語りはじめました。
しょうぶ学園は、どうしてこんな状況にまでたどりついたのだろう。。
この環境がひろがってゆけばどんなにいいだろう。。
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答えは、と青戸さんに問われれば、「わかりません!」と福森さん。
皆川さんにひとこと、と問われれば、「好きです!」と福森さん。
試練を経て得たぶっきらぼうなかっこよさが、しょうぶ学園なんですね!
知らなかったそのかがやきに、皆川さんはじめ多くの人たちが、
切実に心を動かされているのです。
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後列に、桃の花オーケストラのお三人と、
この日のお手伝い役でライターの成合明子さん(右)。
皆川明さんは現在、雑誌『暮らしの手帖』のなかの「すてきなあなたに」の誌面に、
愛らしい挿絵を描いていらっしゃいますが、
成合さんも執筆者のひとりとして折々の文章を寄せています。
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10月12日。
イベント2日目は、しょうぶ学園展の最終日です。この日も満場のお客さまがいらしてくださいました。
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天窓から差す光が消えるまで待って、この日の会はスタートしました。
しょうぶ学園の日常を追ったドキュメンタリー映画「so : but [and] = 1.2.3.4」を見るためでした。
ゲストにお迎えした洋画家の野見山暁治さんもご一緒に、
みんなして75分間、スクリーンを見つめました。
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そのスクリーンがたたまれて、感動の余韻がのこるなか、
野見山暁治さんを中央に、
福森伸さん、ドキュメンタリーを作った映像作家の柵木志さん(左)との座談会がはじまりました。
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その絵。文章。お人柄。
野見山さんは、葉月ホールハウス管理人にとっても、長いあいだのあこがれの人でした。
飄逸ということばがこれほど似合う男の人をほかに知りません。
「いやあ感動しましたよ。よくあんなシステムを作りましたねえ。
僕もなかに入って一緒に何かつくりたいくらい」。
しょうぶ学園のありかたに感心しきりの野見山さんです。
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野見山暁治さんの存在感に全員ノックアウトの夜でした。
一緒の写真が嬉しい嬉しい。ご無理を申し上げて次々に写真を撮りました。
長い時間、優しく応じていただいて、お疲れではなかったか。
案じていたところに、野見山さん文化勲章受賞のニュースが!
絵描きが名誉を望むなんて、とインタビューに答える野見山さん。
おめでとうございます!
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最後の1枚には、
映画制作を担ったNPO法人「I have a dream」のイワタトシ子さんも(左から二番目)。
イワタさんたちは名古屋から。福森さんたちは鹿児島から。
みなさま、おつかれさまでした。ありがとうございました!
「園生の魅力を伝えるのが僕の仕事です」
福森伸さんのこのお気持ちにまたいつか添える日がきますように!
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by hazukihallhouse | 2014-10-26 18:10 | *展覧会のごあんない
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