染色、版画、ガラス絵、ペン画、ブロンズ、鋳造ガラス、木彫、陶…、 さまざまな素材と技法を用いて、息をのむようなうつくしい仕事を展開していらっしゃいます。 葉月ホールハウスのロゴマークを描いてくださったご縁で、 今回の展覧会が実現しました。 望月さんの原点ともいえる型染めの世界です。 ロビー正面には望月さんのペン描きによる 葉月ホールハウスのロゴマークの原画を。 リュート奏者として名高い つのだたかしさんがプロデュースする プライベートCDレーベル【パルドン】。 そのジャケットデザインのすべては 望月さんの型染めによるものです。 正面の大きな作品は「リュート」。 えもいわれぬたおやかさに 胸があつくなる思いです。 手前に並んでいるのは 波多野睦美さんが唄うリュートソングのCD、 「優しい森よ」「古歌」「サリーガーデン」など。 ”美しい音の入った美しい箱”が、 時空を超えたようにそこにあります。 聖人ヨブを描いた無名の画家の一枚に会うために、ベルギーの古都ブルッヘを歩いた記憶を染めた作品群。 これらは『道に降りた散歩家』という静謐な画文集となって(偕成社刊)、ボローニア国際児童図書展ラガーツィ賞を受賞しました。~~旅から帰り、椅子に沈んでブルッヘを思うと、鉛筆には路上の歌が次から次へと蘇り、雲が湧き、塔がそびえ、懐かしい路地が幾筋も刻まれて、遠い口笛さえも聞こえた~~あとがきより これが型染め…? びっくりしたあとは、みなさん見とれるばかりです。 あまりにも繊細で敬虔な、祈りにも似た一枚なので。 紬の布に、またとないかたちに切りとった型紙をのせ、糊をおいて、乾かして、染料をしませて…。 創作の手順はかろうじて想像できても、なぜこんなにもゆたかな線のたたずまいが……。 名づけようのない深い色合いは、山桃やログウッドなど自然素材によるちからもあるそうです。 この一連の詩情にみちた作品も、望月さんの洒脱なエッセイとともに、 『方舟に積むものは』という一冊の本にまとまって筑摩書房から出版されています。 CDジャケットのための 「舟のザビエル」
麻に染めた竪琴の名手「オルフェーオ」 望月さんの著作を読みふける声楽家のОさん。 葉月ホールハウスのもうひとつのロゴマークです。 可愛い!と評判です。 右は名古屋の個展に出品された鉄の作品 「気付いた天使」を紙で切り取って作られたもの。 そして最後は 葉月ホールハウスの住人ぽちた、です。 みなさま、ありがとうございました…!
by hazukihallhouse
| 2009-07-29 13:36
| *展覧会のごあんない
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